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IDAとは?

IDAとは?

国際開発協会(IDA)は世界銀行のグループ機関で、世界で最も貧しい国々を支援しています。出資国173カ国が出資するIDAは、貧困削減に向け、経済成長促進、格差是正、人々の生活水準向上のためのプログラムに融資(「クレジット」と呼ばれる)と贈与(無償資金)を提供しています。

IDAは世界銀行設立以来の貸出機関である国際復興開発銀行(IBRD)の活動を補完しています。IBRDは、自立して機能する機関として設立され、中所得国や信用力のある貧困国を対象に貸出や助言サービスを提供しています。IBRDとIDAは、職員、本部ともに共通で、同一の厳格な基準を用いてプロジェクトを評価しています。。

IDAは、世界の74の最貧国に最大規模の資金援助を行っており、これらの国々の基本的社会サービスを支援するドナー基金として単独では最大規模を誇ります。IDAの資金援助は極めて緩やかな条件(譲許的)で行われます。具体的には、IDA融資は無利子またはごく低金利で行われ、返済期間は30~40年(5~10年間の支払猶予期間を含む)と長期にわたります。IDAはまた、債務負担が困難な国々に無償資金を提供しています。。

IDAは、譲許的融資および贈与に加え、重債務貧困国(HIPC)イニシアティブ(英語)および多国間債務救済イニシアティブ(MDRI)(英語)を通じた大幅な債務削減も行っています。

2020年度(2020年6月30日まで)におけるIDA融資承認額は304億8,000万ドルに達し、総額の26%は無償資金でした。2020年度の新規承認額は305件の新規プロジェクトに対するものでした。また、世界銀行グループは新型コロナウイルス感染症の世界的流行に対し2021年6月までの15カ月間に1,600億ドルの幅広い支援を提供しますが、このうち500〜550億ドルは、救命活動や、貧困層・脆弱層の保護、雇用創出、企業支援、より強靱な復興に重点を置いたIDAによる低利の融資とグラントです。1960年の設立以降、IDAは114カ国に対して合計4,220億ドルの投資を提供しました。年間の融資承認額は着実に増え、過去3年間の平均は約250億ドルでした。。

IDAは多様な課題に対応する機関であり、平等、経済成長、雇用創出、所得拡大、生活水準改善への道を開く、幅広い開発活動を支援しています。IDAの取り組みには、初等教育、基礎的保健サービス、清潔な水と衛生、農業、ビジネス環境の改善、インフラ、組織改革などが含まれています。。

インフォグラフィック:IDAの貧困削減のための取組み

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IDA協定

IDA協定は1960年に発効しました。 続きを読む(英語、PDF)